注意:下单成功一律不能取消!
※稼働品ですが、動作時間は計測していません
■キズ汚れ程度
風防:中
裏蓋:小
ベゼル:小
ベルト:新品社外品
カレンダー:早送り可能
■ 登場の背景
1960年代、セイコーは世界の高級機械式時計と競うため、
グランドセイコー(GS)
キングセイコー(KS)
の二本柱で高精度競争を展開していました。
キングセイコーは主に**第二精工舎(亀戸工場)**が担当し、実用性と精度のバランスに優れた高級機として位置付けられていました。
■ 発売時期
製造開始:1968年頃
製造終了:1970年前後
※同時期に自動巻の「5626系」も並行して展開されています。
■ ムーブメントの特徴
キャリバー:Cal.5625A
方式:手巻き
振動数:36,000振動/時(10振動)
石数:25石
秒針停止(ハック)機能:あり
この36,000振動のハイビート仕様は、
1967年のロードマーベル36000(5740-8000)で確立された技術を継承したものです。
➡ 秒針の動きが非常に滑らかで、当時としては最先端の高精度設計でした。
■ ケース・デザイン
ケース形状:ラウンドケース
ケース素材:ステンレススチール
サイズ:約36mm前後
風防:アクリル
裏蓋:KSメダリオン付きスクリューバック
5625-7000は、
多面カットのラグ
シャープなドルフィン針
植字インデックス
といった、後のグランドセイコーにも通じる造形美を備えています。
■ 5625-7000の位置づけ
項目 内容
系統 キングセイコー第二世代
工場 第二精工舎(亀戸)
特徴 手巻きハイビート
上位関係 GS 45系の思想と近い
実用性 高精度+薄型
同時代の
45キングセイコー(45-7000系)
はさらに攻めた設計でしたが、
5625-7000は日常使いしやすい完成度の高さが評価されています。
■ クォーツ時代への転換
1970年代初頭、クォーツ時計の台頭によりキングセイコーの機械式モデルは次第に姿を消します。
5625-7000は、機械式キングセイコー後期を代表する完成形として、現在では高い評価を受けています。
■ 現代での評価
日本製ヴィンテージハイビートの名作
メダリオン欠品や研磨の有無で価値が大きく変動
精度調整がしっかりされた個体は今でも実用可能
■ まとめ
キングセイコー 5625-7000 は
「実用性と高精度を極めた、亀戸ハイビートの完成形」
といえる一本です。