第十二代中里太郎右衛門　作　砧鉄絵絵唐津酒器　
十二代は、後に人間国宝（無形文化財）認定され、「無庵」を名乗る方です。

おおらかな作りに伸びやかな筆遣い、他の追随を許しません。

肩に近いあたりの草文様に釉のからない土の見えるところがあって景色となっています。日が当たりぐあいによって、そこだけ沈んだ金色に光って見えたりします。

底に一筋窯傷のようなもの（一応水を張って1日おきましたが、浸水しませんでした）があります。
完品（20000円）よりお安く出品しましたので、ご理解くださる方に。

新品ではありませんが、使用による味はまだ少めで、これから育ててゆくと面白くなりそうです。

高さ　　約　11cm
胴の外周　約　27cm

二個一対のひとつです。


❋十二代中里太郎右衛門（中里無庵）は人間国宝（重要無形文化財「唐津焼」保持者）です。彼は古唐津の陶技復興に尽力し、1976年に認定されました。
主な功績
古唐津研究: 途絶えていた桃山時代の素朴な唐津焼の技術（叩き技法など）を研究・復興しました。
技術保存: 1941年には技術保存作家に、1955年には無形文化財として選択され、その技術が認められました。
代表作: 献上唐津の「叩き青唐津壷」を制作し、文化庁に買い上げられた作品もあります。
十二代中里太郎右衛門（中里無庵）は、唐津焼の歴史に名を刻んだ第一人者として、その技術と功績が国に認められています。