注意:下单成功一律不能取消!
珍色の大島の羽織です。
藍色や茶色の大島はよく見かけたのですが、それらのポピュラーな色目とは違った珍しい色目の羽織です。
遠目には灰味のあるくすんだ黄緑色の青白橡(あおしろつるばみ)に黄色味を持たせたような色合いです。
色見本としてネットの「伝統色のいろは」を参照しています。
顕微鏡を使って糸の組織を見ますと、黒い地の中に薄い黄褐色の糸で横線を織り、その横線の間に細かなタテヨコの線を白と茶色の糸で入れた幾何的な柄を織り成した大島の羽織です。
最近、紳士用のアンサンブルや羽織の入荷が極端に減り、出品数がかなり減少しているのですが、341で出品しました着物に合いそうな羽織を探し出してみました。
糸括りから糸を染める作業を無視しましても、かなり細かな柄ですので、織る作業だけでも、かなり手間のかかる織物です。
羽織裏は横段にタテ枠を寝かせた波の重なったよう柄を線描きで描いたり、点描で抽象模様を描き、点描の中に縫い絞りの平縫い巻き上げ絞りの形状を描いている羽二重友禅です。
巻き上げ絞りの方法は根元から次第に上に細かく1回づつ力を入れて固く巻き、先端まで巻き上げたら、次に下へ少しづつ巻き下ろして、根元部分をグッと引き締める技法です。
寸法(単位㎝)
羽織丈(背)93 裄65,5 袖巾33 袖丈51 後巾33 前巾19,5
仕付け糸の残った未使用の羽織ですが、左袖の後ろ側に織キズとその近くに薄く灰汁も出ています。(写真9~11枚目)
シミ汚れ等は出来る限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。ご理解のほどお願いいたします。
デジカメの画像です。モニターによって色の違いが出ることがありますので、ご了承ください。
写真16,17枚目はUSBマイクロスコープ顕微鏡で拡大して写しています。
写真に載せています着物は341で出品したもので(4300)です。
今回の羽織(4500)と同梱ですとリーズナブルな価格(5980)を考えております。
撮影に使用しました羽織紐と白い角帯は今回の出品物ではありません。
宜しくお願いいたします。