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古九谷とは、江戸時代の明暦年間（1655年頃）から元禄年間（1704年頃）にかけて、加賀国九谷（現在の石川県加賀市）で焼かれた磁器を指します。九谷焼の初期に作られたもので、豪放で華麗な色絵が特徴です。

古九谷の特徴

様式: 色絵古九谷と青手古九谷の2つの様式があります。色絵古九谷は、白地の部分を残して色鮮やかな絵付けがされているのに対し、青手古九谷は、器全体が緑、黄、紺青などで塗り埋められています。
色: 緑、黄、赤、紫、紺青の五彩（九谷五彩）を使用。ただし、青手古九谷では、赤が使われない場合があります。
デザイン: 大胆な構図と自由な線描が特徴で、力強い様式美を持っています。
印: 「福」や「禄」の文字、または「大明嘉靖年製」などの銘が入ったものがあります。無銘のものも少なくありません。
古九谷は、約50年間の短い期間で廃窯となりましたが、その様式は後の九谷焼に大きな影響を与えました。現在でも、古九谷の様式を模した九谷焼が作られています。

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