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[ 製品番号 ] 31-101002_a2
[ サイズ ] 42×59.4cm
[ 材質 ] フォトマット紙0.25mm厚
[ フレーム ] なし/ポスターのみ
[ 発送方法 ] ゆうぱっく
[ 他の作品 ] 検索⇒ rossografico 歌川国貞
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◆天箱根の峻厳な自然に挑む初花の揺るぎない献身と覚悟◆
夫の仇討ちという悲願を成就させるため、初花は箱根の滝で厳しい修行を続けます。流れ落ちる水の青さが彼女の白い肌を際立たせ、冷徹な自然環境と一人の女性が持つ熱い信念の対比を鮮明に映し出しています。一心に祈るその姿は、観る者に深い感銘を与え、物語が持つドラマティックな核心部分を視覚的に雄弁に語りかけています。
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【アーティスト】
歌川国貞 [ うたがわ くにさだ ] (1786-1865) ◆三代目歌川豊国
江戸後期を代表する浮世絵師で、歌川派の中でも圧倒的な制作量と人気を誇りました。初代豊国の門人として出発し、役者絵を中心に評価を高め、後には「豊国」を襲名します。国貞の作品は、当世風の華やかな色彩と、人物の感情やしぐさを誇張した表現に特徴があります。特に歌舞伎役者の似顔絵では、観る者が役柄や物語を即座に理解できる分かりやすさが支持されました。一方で、美人画や物語絵にも力を発揮し、庶民の生活感覚や流行を巧みに取り込んでいます。伝統を踏まえながらも時代の好みに柔軟に応えた姿勢こそが、国貞を江戸随一の人気絵師に押し上げた要因といえるでしょう。
【作品概要】
東海道五十三次の内 箱根 初花
激しい滝のしぶきに打たれ、一心不乱に祈りを捧げる一人の女性の姿が描かれています。この作品は、歌舞伎の演目『箱根霊験?等織(はこねれいげんいざりのあだうち)』に登場する、貞女・初花を描いた一図です。不自由な体となった夫の復讐を果たすため、彼女は箱根の険しい山中で不動明王に願をかけ、百日の間、滝行に身を投じます。画面いっぱいに垂直に流れ落ちる青い滝の水柱は、自然の厳しさと、それに対峙する初花の強固な意志を象徴しています。冷たい水に耐え、手を合わせて祈る彼女の表情からは、愛する人を想う情熱と、自らの命を顧みない覚悟が静かに伝わってきます。伝統的な様式美の中に、人間の抱く深い慈愛と執念が凝縮された、非常に劇的な場面を切り取った一枚です。
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江戸時代の日本文化において、復讐や慈愛をテーマにした物語は歌舞伎の演目として人気を博しました。この浮世絵は『箱根霊験?等織』の初花を描いた錦絵であり、不動明王への願掛けとして滝行に励む貞女の姿を色彩豊かに描写しています。忍者の物語とは異なる趣を持ちつつも、伝説的な英雄譚のような強固な意志が、木版画特有の緻密な構図で表現されました。箱根の厳しい滝の描写や、役者絵としての洗練された意匠は、当時の伝統芸能が持っていた高い芸術性と歴史を今に伝えています。
【材質】
フォトマット紙0.25mm厚使用
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。
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